脳神経科学者ハル先生が一刀両断 ― Vol.1寝てない脳は排泄物の溜まり場です

脳神経科学者ハル先生が一刀両断 ― Vol.1寝てない脳は排泄物の溜まり場です

寝不足だと翌日調子が悪い。ぼーっとしてしまう・・・そんな経験は誰にでもあるはず。なぜなのか?を脳神経科学者のハル先生に教えてもらいました。あなたの脳、悪いものが溜まっていませんか??

若さやホルモンと関係する!?寝不足脳を放っておくとこんなに怖い

朝が辛い・・・頭が冴えないといった経験は誰もがあるのではないでしょうか?これは単に気分の問題ではなく、実際、寝不足によって私たちの体の組織や脳が十分にエネルギーを回復していないのです。

起きて活動しているとき、体内の組織では、代謝機能により発生した排泄物や活性酸素がたまっていき、放っておくと細胞への大きなストレスとなってしまいます。寝ている間、体温、心拍数、脳でのエネルギー消費は下がり、代謝活動は下がります。その間、体を修復する機構が取って代わり、排泄物などが取り除かれていくのです。

例えば脳では起きている間に比べて、寝ている時により効率的に排泄物が取り除かれることがわかっています。さらに脳がエネルギーとして使用するグリコーゲンは、まさに充電池のように起きている間に使われて減り、寝ている間に脳に充足されるのです。

脳は身体の回復にも影響を及ぼします。寝ている間に脳は血管の再生や組織の成長を促進するホルモンを放出します。身体の回復は、日常生活においてはもちろん、けがをした時などは特に重要です。睡眠不足では身体の負傷を回復する能力が低下することがわかっています。睡眠中の脳の仕事はデトックスとエネルギー充電。毎朝、心身ともにリフレッシュされた状態で一日を始めるためにも十分な睡眠を取りましょう!

 

ハル先生プロフィール:
大川 晴久
東京大学卒業。南カルフォルニア大学、神経科学 博士課程卒業。
その後、約7年間ワシントン大学にて脳神経科学者として研究に従事。
その後、製薬系の外資コンサルティング会社にて、神経系のプロジェクト担当。
現在、外資系製薬会社に勤務。中枢神経部門に属する。 

 

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引用:

  • 睡眠のなぜに答える本 大川匡子、高橋清久、ライフサイエンス
  • 睡眠こそ最強の解決策である マシュー・ウォーカー SB Creative
  • Cespuglio R et al. (2005) Energy Processes Underlying the Sleep Wake Cycle; Chapter 1 in Parmeggiani & Velluti.
  • Xie L et al. (2013). Sleep Drives Metabolite Clearance from the Adult Brain.Science. 342 (6156): 373–377.
  • Gümüştekín K et al. (2004). Effects of sleep deprivation, nicotine, and selenium on wound healing in rats. International Journal of Neuroscience. 114(11): 1433–1442
  • Suka M et al. (2003) Persistent insomnia is a predictor of hypertension in Japanese male workers. J Occup Health.45(6):344-50.
  • Lucey BP et al. (2019) Reduced non-rapid eye movement sleep is associated with tau pathology in early Alzheimer’s disease. Science Translational Medicine
  • Banks S, Dinges DF. (2007) Behavioral and physiological consequences of sleep restriction. J Clin Sleep Med.3(5):519-28.
  • Sapolsky RM. (2004) Why Zebras Dont Get Ulcers. Third Edition. Henry Holt and Company, New York.
  • Leproult R et al. (1997) Sleep loss results in an elevation of cortisol levels the next evening. Sleep. 20: 865-870.
  • Vgontzas AN et al. (2001) Chronic insomnia is associated with nyctohemeral activation of the hypothalamic-pituatary-adrenal axis: clinical implications. Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism. 86(8): 3787-3794.
  • Knutson KL, Van Cauter E. (2008) Associations between sleep loss and increased risk of obesity and diabetes. Ann N Y Acad Sci. 1129:287-304

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