脳神経科学者ハル先生が一刀両断 ― Vol.3 その無気力、寝不足脳が引き起こしてるかも!?

脳神経科学者ハル先生が一刀両断 ― Vol.3 その無気力、寝不足脳が引き起こしてるかも!?

ちゃんと寝てるのにやる気が出ない・・・短い睡眠時間は知らないうちに作業能力を落とします。プロのアスリートたちも証明するハイパフォーマンス睡眠の重要性を脳神経科学者ハル先生が解説。

眠りの質が仕事の効率を左右する!?寝る人が勝つ!

明日の朝の会議の資料がまだ出来ていない!今日は徹夜だ!そうやって寝ずに夜を過ごした翌日、仕事の効率が悪いのは言うまでもないでしょう。実際、徹夜をした後は、ビールを1本飲んだ後に仕事をしているのと同じくらい効率が悪くなると言われています。

徹夜は極端な例だと思うかもしれません。しかし寝不足が続くと徹夜に匹敵するほど作業能力が落ちるのです。例えば実験的に健康な人のベッドタイムを6時間にすると、10日後には1晩の徹夜に匹敵するほど作業能力が落ちることがわかっています。ベッドタイムが7時間でも十分ではなく、少しづつ作業能力は落ちていくのです。

スポーツのパフォーマンスにおいても睡眠は重要です。NBA選手の調査では、8時間以上睡眠をとった選手は、そうでない選手よりも1分あたりの得点数が29%もアップ、ターンオーバー(この場合、バスケットで言う敵側にボールを取られてしまうこと)が37%も減少、あらゆる点でパフォーマンスが優れていました。1点の違いが勝敗を分けうる、きびしいスポーツの世界。チーム全体として結果を出すには、各選手が睡眠をきちんととれていることが大事なのです。

ハイパフォーマーは寝る間も惜しんで仕事をしているかもしれません。しかし、それはハイパフォーマーの潜在能力をむしろ妨げているのです。カーレースにおいて空気抵抗を徹底的に取り除いたデザイン性の高い車でもエンジン効率が悪くては台無しです。エンジン効率を上げて、自分のポテンシャルを最大限に引き出すには日々の十分な睡眠が大事です。

 

ハル先生プロフィール:
大川 晴久
東京大学卒業。南カルフォルニア大学、神経科学 博士課程卒業。
その後、約7年間ワシントン大学にて脳神経科学者として研究に従事。
その後、製薬系の外資コンサルティング会社にて、神経系のプロジェクト担当。
現在、外資系製薬会社に勤務。中枢神経部門に属する。 

 

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引用:

  • 睡眠のなぜに答える本 大川匡子、高橋清久、ライフサイエンス
  • 睡眠こそ最強の解決策である マシュー・ウォーカー SB Creative
  • Cespuglio R et al. (2005) Energy Processes Underlying the Sleep Wake Cycle; Chapter 1 in Parmeggiani & Velluti.
  • Xie L et al. (2013). Sleep Drives Metabolite Clearance from the Adult Brain.Science. 342 (6156): 373–377.
  • Gümüştekín K et al. (2004). Effects of sleep deprivation, nicotine, and selenium on wound healing in rats. International Journal of Neuroscience. 114(11): 1433–1442
  • Suka M et al. (2003) Persistent insomnia is a predictor of hypertension in Japanese male workers. J Occup Health.45(6):344-50.
  • Lucey BP et al. (2019) Reduced non-rapid eye movement sleep is associated with tau pathology in early Alzheimer’s disease. Science Translational Medicine
  • Banks S, Dinges DF. (2007) Behavioral and physiological consequences of sleep restriction. J Clin Sleep Med.3(5):519-28.
  • Sapolsky RM. (2004) Why Zebras Dont Get Ulcers. Third Edition. Henry Holt and Company, New York.
  • Leproult R et al. (1997) Sleep loss results in an elevation of cortisol levels the next evening. Sleep. 20: 865-870.
  • Vgontzas AN et al. (2001) Chronic insomnia is associated with nyctohemeral activation of the hypothalamic-pituatary-adrenal axis: clinical implications. Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism. 86(8): 3787-3794.
  • Knutson KL, Van Cauter E. (2008) Associations between sleep loss and increased risk of obesity and diabetes. Ann N Y Acad Sci. 1129:287-304

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