冬の風邪は睡眠中に起こる?睡眠と乾燥・寒さの関係を徹底解説!
乾燥する寒い季節に気をつけたいのが風邪やインフルエンザ。「こまめな手洗いやうがい」で手や喉についたウイルスを洗い流すことは基本的な対策ですが、この季節の睡眠中のケアがとても大切であることは意外と知られていません。免疫力が下がりやすい冬の睡眠に備えて元気に過ごしましょう。
寒い乾燥の季節に風邪をひきやすくなるのはなぜ?
免疫力が低下する冬の睡眠
実は風邪をひきやすいのが睡眠中ということを知っていましたか?寒くなり始めると寝起きに「咳が痛いな....」「熱っぽい」「なんだかだるいな..」と、風邪の症状を感じることはよくありますよね。これは「寒さ」と「乾燥」による免疫力低下が原因で、睡眠時に風邪をひいてしまったからです。人の体を守る免疫力は体温や保湿によって維持されています。これが冬の「寒さ」によって睡眠時の体温が下がると毛細血管が収縮し、血流が悪くなることで風邪ウイルスを退治するリンパ球などの巡りが滞りがちになり、免疫力の低下→風邪をひくという悪循環を引き起こしてしまいます。また、寝ている間、乾燥した冬の空気が呼吸で体内に入ることで、のどの粘膜が乾いて炎症を起こすため同時に入り込んでくる風邪ウイルスを防御する力が衰えてきます。こうしたことが重なって、空気が乾燥する冬の季節には風邪の症状が起こりやすくなるのです。
風邪ウイルスが好む「低温・低湿乾燥」環境
風邪ウイルスは200種類以上あるといわれていて、冬の低温・低湿度乾燥の環境で空気中の飛散量が増加します。湿度の高い環境では、水分を含む風邪ウイルスは地面に落下するのですが、湿度40%以下で乾燥している環境では風邪ウイルスの水分が蒸発することで軽くなるため、空気中に漂っているのです。この空気中に漂う風邪ウイルスが、冬の免疫が下がっている人の体内へ大量に入り込むことで風邪が流行しやすくなるのです。
寒い季節だからこそ必要な水分補給
汗をかいてないのに喉が乾くのはなぜ?
人間の体の約60%は水分でできていて、体外に出ていく水分が2.5リットル、体内に取り入れないといけない一日の飲み水は1.2リットル程度となります。夏は汗をかいて喉の渇きや暑さで水分不足を自覚しやすいですが、冬は空気の乾燥によっての皮膚からの水分蒸発のような不感蒸泄で水分を失っているため、水分不足になりがちです。特に睡眠時は寝汗をかくので、寝る前にきちんと水分を補い、体内の水分量を満たしておきましょう。
冬の乾燥・寒さ対策で「睡眠の質」を改善!
就寝前のコンディションを整え、免疫力UP!
就寝前の体のコンディションでその夜の睡眠の質が決まります。一日仕事で緊張した体をリセットするために38~40℃のお湯にゆっくりつかってリラックスしましょう。体が冷えたまま眠ってしまうと、交感神経が体温を逃さないように働き続け、寝ている間も体が疲れるだけでなく免疫力までも下げてしまいます。足湯も入浴と同じくらい効果的で、お湯につけて温まった足をマッサージすることで手先も温めることができ、免疫をつかさどるリンパの活性を上げることができるといわれています。
就寝30分前に首を温め、体をリラックスモードに切り替える
冬の睡眠の質を改善するには、体をリラックスさせる副交感神経の働きをサポートしましょう。副交感神経の働きをつかさどる大切な場所は首です。その首を温めると血流が活性化し、副交感神経の働きが良くなることで体がリラックスモードに切り替わります。また、首を温めることは、頭と体をつないでいる神経や血管の要所を温めることでもあるので、免疫力や自律神経のバランス調整機能が改善されます。就寝30分前くらいを目安に、ホットタオルを首の付け根辺りに10分程当てておくとよいでしょう。ホットタオルを当てている時はテレビやスマホを見ないようにするとさらに効果的です。
通気性の良いマットレスで体の冷えを防ぎましょう!
人は一年中、一晩でコップ一杯分〜一杯半の寝汗をかくといわれています。通気性の悪いマットレスの場合、寝汗をマットレスが上手く吸収できず、水分が肌に付着しやすくなり、水分が蒸発する時に体温が奪われてしまいます。冬の寝汗は冷えを加速させ、睡眠中の交感神経を刺激し、体を疲れさせ、免疫力も低下します。この悪循環を改善するには高反発の要素があるマットレスが最適です。高反発マットレスは熱を分散させる構造となっているため通気性がとても良く、睡眠中の寝汗や熱を発する寝床環境をサポートしてくれます。
どんな睡眠を取るかで、冬の健康を大きく左右します。毎日の眠りから免疫力を高め、風邪に負けない体、そして質の良い睡眠、質の良い生活を目指しましょう!