ペットと一緒に寝るのはアリ?ナシ?
3月には「世界睡眠デー」という日があるのをご存じですか?世界睡眠デーとは、世界睡眠医学協会(World Association of Sleep Medicine)が、毎年3月の第3金曜日に、睡眠の知識を広める運動を行う日として定めたもので、今年は3月18日の本日が世界睡眠デーにあたります。睡眠の質は生活の質に直結しますので、これを機に睡眠に関する情報を収集し、自分の睡眠を見直してみるのもいいかもしれません。
今回は、ヒト用マットレスと犬用ベッドを販売するgugu sleepならではの視点で、ペットと一緒に寝ることのメリットやデメリットについてご紹介していきます。
ペットと一緒に寝ることのメリットは?
アメリカ国立医学図書館(National Library of Medicine)の医学文献データベースに掲載された調査によると、ペットの飼い主の56%が寝室でペットと一緒に寝ていると回答し、約35%の子供が「頻繁に」または「時々」ペットと一緒に寝ていると答えています。
家族同然ともいえるペットと一緒に寝る利点には、「快適さと安心感」「メンタルヘルスの向上」「免疫・健康の改善」などが挙げられます。特に、ペットと寄り添うことでストレスが軽減し、心地よく安らかにリラックスして眠ることができるという、精神面で大きな効果が見られます。また、乳児期にペットと共に過ごすとペットアレルギーを発症する割合も低く、多様な微生物にさらされることで人間の健康と免疫システムに利益をもたらす可能性があるとも言われています。
この他にも、癒される、寒い日はお互いの体温で暖かさを感じながら寝ることができる、ペットに異変があった時にすぐ気づくことができるなどといった利点もあります。「アニマルセラピー」という言葉があるように、ペットと触れ合い親密な時間を過ごすことで、血圧や心拍数の低下、認知症やうつ病の改善も期待できるという研究結果も報告されています。
ペットから病気をうつされてしまうことも。ペットと寝るデメリットは?
ペットと一緒に寝ることには多くのメリットがある一方で、デメリットも…。主に「衛生面の問題」「アレルギーの発症」「有害なバクテリアやウイルスとの接触」などが挙げられます。人獣共通感染症によってペットから病気をうつされてしまうことや、大人になってから初めてペットを飼うとアレルギーを引き起こす可能性もあるそうです。あくまでも可能性なので、「一緒に寝る=病気になる」わけではありませんが、そういったデメリットがあることもしっかり覚えておきましょう。
ペットと一緒に寝るときに気をつけるポイントは?
不要な細菌などの拡散を防ぐためにも、まずはシーツや寝具を定期的に洗うなど、衛生面に気を付けましょう。ペットをお散歩させた後には体や足を拭いて、ダニやノミ、汚れやアレルゲンを寝室に持ち込まないようにすることも大切です。寝返りの際にペットを潰してしまったり、ベッドからの落下事故に気をつけましょう。また、飼い主への依存度が高まり分離不安症になるリスクもあるので、ペットと飼い主にとって十分なサイズのベッドを用意したり、ペット用のベッドやマットレスを用意したりして、常に一緒に眠るのではなく、お互いにストレスのない睡眠スタイルを構築することが重要になります。
[まとめ]
かわいいペットと一緒に寝ることで、心身の健康に好影響を与え、「幸せな気分になる」と感じる人が多いようです。また、ペットの様子を一晩中見守ることができるといったメリットもあります。一方で、アレルギーなどの健康被害を受けないためにも、常に寝具を衛生的に保ち、ペットも清潔にしてあげましょう。こうしたメリットとデメリットを知った上で、飼い主だけでなく、ペット側の目線に立った環境づくりを心がけたいですね。