マットレスと布団って実際何が違うの?
マットレスと布団、「布団は薄くて、折りたためて…」「マットレスは分厚くて…」となんとなく違いを知っているが、何がどう違うのか詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか?
今まで、敷布団を使っていたけどマットレスに変えようと悩んでいる方や、マットレスを使っているけど敷布団に変えようと思っている方に向けて、今回は眠りの会社gugu(グーグー)スリープが、敷布団とマットレスの違いをわかりやすく解説します。
敷布団とマットレスの違いって?
まずは、敷布団とマットレスの違いを簡単に見ていきます。
日本の環境に適している「敷布団」
敷布団の素材は主に、綿やウール、ポリエステルなどで作られており、これらのクッション性のある素材が体を支えて、自然な睡眠姿勢を作ってくれます。
これらの素材は、吸水性に優れ、寝汗などの湿気を吸収してくれるため、日本の高温多湿の環境には最適なものと言えます。
また、マットレスと違い、厚さは約10cm未満の薄いものが多く、床に直接敷いて使用されます。
体への負担を減らしてくれる「マットレス」
マットレスの素材は主にコイルやウレタンなどで作られており、敷布団などに比べて、これらの素材は体圧分散性に優れているため、体の負担を大きく和らげてくれます。
「敷布団で寝ているけど、体が痛い…」という方は、敷布団ではなく、体圧分散性に優れているマットレスの使用をお勧めします。
また、マットレスは敷布団と違い、厚さ約10cm以上の厚いものが多く、ベッドフレームに乗せて使用されます。
敷布団とマットレスのメリット・デメリットとは?
自分に合っているのは敷布団なのかマットレスなのかを知るには、まず両方のメリット・デメリットを理解しましょう。
敷布団のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
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これらのメリット・デメリットを詳しく見ていきたいと思います。
敷布団のメリット
敷布団を使用するメリットとして以下の4点があります。「コンパクト」「持ち運びに便利」「メンテナンスがしやすい」「価格帯が広く、種類が豊富」。
コンパクトで持ち運びに便利な敷布団
敷布団は、日中の使わない時などは折り畳むなどすることで、部屋を広く使うことができます。一般的なシングルサイズの敷布団を三つ折りに折り畳むと約100×70cm程となり、部屋を広く活用することができます。
また、コンパクトに畳むことができる敷布団は、素材にもよりますが、重さが約4kg前後とマットレスと比べると軽いため、引っ越しや、模様替え、大掃除などの際に手軽に移動させることができます。
メンテナンスがしやすい
重さが約4kg前後の敷布団は、湿気が気になった際は手軽に天日干しをすることができるなど、マットレスと比べてメンテナンスが非常に行いやすいです。
価格帯が広く、種類が豊富
敷布団は、素材や構造など様々な種類があり、値段も1万円〜10万円程度と幅広く、様々な種類の中から、自分のスタイルに合った物を選ぶことができます。
敷布団のデメリット
敷布団を使用するデメリットとして以下の4点があります。「体圧分散性が低い」「通気性が悪い」「日常的な手入れが必要」「カビやホコリに注意が必要」。
体圧分散性には優れていない敷布団
敷布団はマットレスと比べると、耐圧分散性が低いため、体の一部に負担がかかってしまい、朝起きたら体が痛い…などということが起こる可能性があります。
また、使用に伴って素材がへたってしまうと、身体が床にあたる感覚、いわゆる「底つき感」が生まれてしまう可能性があります。
通気性が悪く日常的な手入れが必要
吸水性には優れている敷布団ですが、通気性は低く、湿気が溜まりやすいです。そのため、敷布団を敷きっぱなしにしないことや、適度に天日干し、布団乾燥機をかけるなど日常的に手入れが必要となります。
敷布団を使うならホコリやカビに注意
敷布団はマットレスと違い、床に直接敷いて使用するため床から近く、床に溜まったホコリを吸い込みやすくアレルギー症状を発症する可能性があります。
また床に敷布団を敷いたままにしておくと床にカビが発生してしまう可能性があるので注意が必要です。
マットレスのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
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続いてマットレスのメリット・デメリットを詳しく見ていきたいと思います。
マットレスのメリット
マットレスを使用するメリットとして以下の4点があります。「機能性が高い」「高さがあり、起き上がりやすい」「日常的な手入れは不要」「アレルギーリスクが低い」。
弾力性、通気性、耐久性など機能性の高いマットレス
マットレスは敷布団と比べると体圧分散性に優れており、体の一部に負担が集中することを防いでくれるため、敷布団で寝るのと比べて、体への負担が大きく軽減されます。
高低差のあるマットレス
マットレスは高低差があることで、立ち上がりやすく、腰を痛めている人でも、比較的楽に立ち上がることができます。
また、高低差があることで、床に溜まったホコリを吸い込むリスクも低くなるため、ホコリを吸い込むことによるアレルギー反応が発症するリスクは低くなります。
マットレスのデメリット
マットレスを使用するデメリットは以下の3点。「持ち運びが不便」「部屋にスペースが必要」「メンテナンスが大変」の3つがあります。
持ち運びが不便で、メンテナンスが大変なマットレス
マットレスは敷布団と比べるとサイズは大きく、重さもあるため、引越しや大掃除などのマットレスを動かす際に手間がかかってしまいます。
また、大きく重いマットレスは敷布団のように、手軽に天日干しなどをすることも難しいため、敷布団と比べてメンテナンスが大変です。
マットレスを設置するには部屋にスペースが必要
マットレスはサイズも大きく、敷布団のように折り畳めるわけではなく、常に部屋に設置しておく必要があるため、部屋にある程度のスペースが必要となります。
敷布団とマットレスはどっちがいいの?
敷布団とマットレスの違い。そしてメリット・デメリットは分かったけど、結局どっちがいいの?という方のため、お悩みやシチュエーション別のおすすめをご紹介します。
一人暮らしで、部屋を広く使いたい方
ワンルームや1Kの部屋に住んでいる一人暮らしの方で、自宅のスペースをより広く使いたい方は、敷布団をおすすめします。
6~8畳ほどの一人暮らし用の部屋にマットレスを置くと、おおよそ1/3がマットレスで埋まってしまい、自宅の自由に使えるスペースが少なくなります。
一方敷布団は、毎朝畳んで片付けることで部屋のスペースを最大限活用できます。
毎朝、布団を畳んで片付けるという手間はかかりますが、部屋を広く使うにはマットレスより敷布団の方がおすすめです。
小さいお子様がいる家庭の方
小さいお子様と一緒に寝る方は、部屋の広さを考慮して敷布団かマットレスかを選びましょう。
自宅にお子さんと一緒に寝られるサイズのマットレスを置けるスペースがある方は、マットレスの使用をおすすめします。マットレスは高低差があるため、床に溜まったホコリなどを、お子様から遠ざけるため、ぜんそくなどのアレルギー症状からお子様を守ってくれます。
カビやダニによる身体への影響はこちらをチェック!
赤ちゃんと寝るときの注意点
赤ちゃんがいる家庭の方は、赤ちゃんにはベビーベッドの使用をおすすめします。
ベビーベッドはマットレスと同様、高低差があるため、赤ちゃんをホコリなどから守ってくれます。また、赤ちゃんと一緒に寝たいという方は、大人に圧迫されないかなどの安全面に考慮をした上で敷布団または、赤ちゃんが落ちても怪我をしないように、低めのマットレスを使用しましょう。
毎日忙しく、朝はあまり余裕が無い方
毎日の仕事や家事で忙しくしている方は、敷布団よりマットレスをおすすめします。
敷布団は使う時には布団を広げ、使い終わったら畳んで片付けるなど、手間がかかります。また、敷布団はホコリやカビの影響を受けやすいため、定期的なお手入れが必要など、マットレスと比べて手間がかかるため、毎日の仕事や家事で忙しい日々を送っている方にはすこし不向きです。
一方のマットレスは敷布団に比べて手間もかからず、機能性も優れているため、寝る時に疲れきった体をやさしくサポートして、毎日の疲れを癒してくれます。
敷布団を使っているが、寝ても疲れが取れない方
現在敷布団を使っているが、毎日寝ても疲れが取れないという方にはマットレスを使ってみることをおすすめします。
敷布団はマットレスと比べると、耐圧分散性が低いため、腰や肩などの体の一部に負担が集まってしまい、結果として寝ても疲れが取れず、むしろ腰や肩を痛めてしまう可能性もあります。
マットレスは敷布団と比べると体への負担が軽減されるので、「敷布団で寝ているけど疲れが取れない」という方は一度マットレスに変えてみるのをおすすめします。
マットレス派?それとも敷布団派?
なにを重視するかで、マットレスか敷布団か、どちらを選ぶか変わってきます。2021年に行われた調査では約6割の方がマットレスを使用していると回答するなど、マットレスを使用する方が増えてきていますが、大切なのは自分に合った方を選ぶことです。
マットレスや敷布団の特徴や違いを知って、自分にあったものを選び、より良い睡眠を手に入れましょう!