あくびをする子供

日中あくびが止まらない!7つの原因と3つの対処法

疲れていたり、寝不足の時につい出てしまう「あくび」。「もしかすると、病気では?」と、つい心配になってしまいますよね。

最新の研究結果によると、実はあくびの原因は寝不足だけではないのだとか。疲れや退屈から身体的な病気まで、その理由は様々です。

また、会議や結婚式などの大事な場面であくびが止まらなくなってしまい、恥ずかしい思いをしたという方もいるのではないでしょうか。

本記事では、眠りの会社gugu(グーグー)スリープが「あくびに隠れた7つの原因」、それから「あくびが止まらない時に役立つ3つの裏ワザ」をご紹介します!

まだナゾが多い?「あくび」に隠された意外な役割

あくびは人間だけではなく、脊椎動物のほとんどに見られる生理的現象です。

しかし、あくびが果たしている生物学的意義については解明されていない部分が多く、未だナゾに包まれているのだとか。

少し前までは、あくびは脳の酸素不足を解消するために起こるという説が有力でした。

ですが、空気中の二酸化炭素の量が増えてもあくびの回数は増えないことが分かっています。そのため、最近はあくびには他の原因があるとする考え方が主流です。

あくびは脳のクールダウン?生物学的意義その1: 脳の温度調節

現在最も有力なのが、あくびには「脳の温度をコントロールする役割がある」とする説。

あくびをする動物

2010年には、ラットを使った研究によってあくびをすると脳内の温度が0.4度低下することが発見されました。

米ニューヨーク州立オネオンタ大学のギャラップ博士は、この研究結果をもとに、あくびをすると脳内の血液が冷やされ、活動に適した温度に保つ効果があるのではないかと指摘しました。

脳の温度が上がると注意力や記憶力、反射神経などの能力が低下してしまいます。

あくびをすると顔の血管がストレッチされ、熱くなった血液を脳から排出する事ができます。また、冷たい空気を吸い込むことにも、血管を冷やす効果があるとされています。

この二つによって、あくびには熱によって鈍くなった脳を活性化させる効果があるというのです。

あくびはなぜうつる?生物学的意義その2: 仲間とのコミュニケーション

あくびは単なる生理現象ではなく、コミュニケーションの一環として役割を果たしていたのではないかという説も唱えられています。

あくびをしている人や動物を見ると、つい自分もあくびが出てしまいますよね。

あくびの「伝染」は、実は人間だけではなく、犬やオオカミ、サル、インコなど、群れで生活する動物の間でも起こる現象です。

また、あくびは他人よりも家族や友人など、親しい間柄にある人の方がうつりやすく、「共感」が大きな鍵となっていることが分かっています。

あくびが「うつる」原因も、未だはっきりと解明されていないのが現状です。

研究者の間では仲間に寝る時間を知らせるため、また仲間との絆を深めるためなど、様々な仮説が立てられています。

いずれにせよ、あくびが集団生活と大きく関わっていることは確かなようです。

あくびに隠れた7つの原因

それでは、あくびが止まらない時に考えられる7つの原因を見ていきましょう。

寝不足や疲れ

寝不足の女性

止まらないあくびに隠れている原因の中で最も多いのが、寝不足や身体の疲れ。あくびと睡眠が深く関係していることは、研究によっても証明されています。

一部の研究結果によると、あくびをすることで脳の活動量が上がり、カフェインを摂取するのと似た効果があるのだとか。寝不足時にあくびが出るのは、疲れで活動量が減った脳を起こすためかもしれません。

一般的に、一日に必要な睡眠時間は7〜9時間だとされています。ですが、7時間以上眠れていても、睡眠の質が悪ければ寝不足の症状が出てしまいます。

「自分はちゃんと眠れている!」と思っている方も、一度自分の睡眠時間や質を見直してみると良いかもしれません。

退屈

長引く会議や退屈な授業の中、つい出そうになるあくびを抑えた経験のある人も多いのではないでしょうか。

科学的にも、車を運転する、テレビを見る、授業を聞くなどの平坦な作業をしている間はあくびをする回数が増える事が証明されています。

退屈しているということは、脳に刺激が与えられていないということ。

この状態が続くと周囲の危険を察知する能力が下がってしまい、自然界では命取りになってしまいます。

私たちは下がった察知力を元に戻すために、本能的にあくびをしてしまうのではないでしょうか。

ストレス

前述したように、あくびは脳内の温度調整と関係していると考えられています。

また、強いストレスや不安を感じると脳の温度を正常に保つ機能が弱くなり、脳内温度が上がってしまうことも分かっています。

しっかり眠れているのに日中あくびが止まらないのであれば、知らず知らずのうちにストレスが溜まっている可能性も

スポーツや半身浴など、日常生活にストレスを解消できる習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか。

気圧の変化

実は、人間の体は気圧の変化にとても敏感です。

飛行機やエレベータ―に乗った際にあくびが出たのであれば、気圧の変化に対して身体を調整するためかもしれません。

周りの気圧が急激に変化すると、耳の中での気圧のバランスが崩れ、音が聞こえにくくなってしまいます。

飛行機の中であくびをしたり、唾を飲み込んだりすると、耳の中でパキッという音がして、耳が詰まった感じが元に戻ることがありますよね。

これは、普段は閉じている耳管が開き、鼓膜の内外の気圧が正常に戻ったことを意味します。

空腹

あくびは疲れや睡眠不足だけでなく、空腹によっても誘発されるということが分かっています。

空腹になると血糖値が低下し、脳の活動が鈍くなります。

このことから、低下した脳機能を元に戻すためにあくびが反射的に出るのではないかと推測されているのです。

また、一部の研究では、あくびは水分不足の時にも起こるという結果も出ています。

あくびについて考えすぎている

あくびは「共感」や「ストレス」など、心理的な要因によって誘発されることが知られています。

しかし、あくびについて考えるだけでもあくびが出てしまうことがあるのはご存じでしたか?

ある研究結果によると、あくびについて考えるように指示された人の38%が30分以内にあくびをしたのだそう。

もしかすると、この記事を読んでいるだけであくびが出てしまった方も居るのではないでしょうか。

病気や体調不良

急にあくびが止まらなくなってしまった場合、稀に体調不良や病気が隠れていることも。

病気が原因である場合、あくび以外にも症状が出ている場合が多いので、体調に異変がないか注意し、急な頭痛や胸痛などの症状がある場合は迷わず医療機関を受診しましょう。

あくびは以下の病気の症状や前兆として現れる場合があります。

  • 睡眠障害
  • 片頭痛
  • 熱中症
  • 抗うつ剤の副作用
  • 心筋梗塞
  • 多発生硬化症
  • 脳梗塞

止まらないあくびの対処法

大事な会議や冠婚葬祭などであくびが止まらなくなってしまった場合、以下の対処法であくびを抑えることができます。

おでこや首を冷やす

あくびの原因は脳内温度の上昇にあります。ということは、逆にあくびを抑えるには頭を冷やせばよいのです。

前述したギャラップ博士の研究では、額を冷やすとあくびの頻度も下がるという結果が出たとのこと。

冷却シートや濡れタオルをおでこや首に当てることで脳内の熱が放出され、あくびを止める効果が期待できます。

鼻から深呼吸する

鼻から深呼吸するイメージ

すぐに頭を冷やす手段が無い場合、鼻からゆっくり深呼吸するだけでもあくびを抑えることができます。

鼻から冷たい空気を吸い込むことにも、脳を冷却する効果が期待できるとのこと。

一分間鼻で呼吸するごとに最大0.1度の冷却効果があるとする研究結果もあります。

軽く運動する

長時間の仕事や勉強であくびが頻繁にでてしまうようであれば、少しの間休憩して軽く身体を動かしてみるのも良いかもしれません。

軽い運動はストレス発散につながるだけでなく、活動が鈍くなった脳に刺激を与え、あくびを防ぐことができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。あくびは寝不足や疲れのサインとされていますが、実際のところは様々な原因があり、脳の温度を下げる目的として行われると言われています。

ほとんどの場合、怖い病気が隠れていることはありませんが、あくび以外にも体調に異変が見られる場合は迷わず医療機関を受診しましょう

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